1匹だけ離れた場所にいたシラスとの出会い
うちには10歳になるワンコがいて、夫や娘と「もう1匹いてもいいかもね」と話していたんです。ただ、「引退犬を受け入れよう」という考えはありませんでした。そのタイミングで、ワンコを飼う予定だった友達と一緒にす~し~ずさんに見学に来て、たまたま紹介されたうちの1匹がシラスだったんです。
ほかのワンコたちが元気に遊ぶなか、シラスだけが少し離れて、吠えたり動き回ったりすることなく、みんなを見守っている姿が印象的でした。帰ってからもシラスが気になって、す~し~ずさんに「うちに迎えたい」って相談したんです。ただ、うちには人間社会で育った先住犬がいるので、犬の社会で育ったシラスと仲良くなれるか、ドキドキのスタートでしたね。
「離ればなれにならない家族を作ってあげたい」
シラスを我が家に迎える決め手になったのは、娘のひと言でした。
シラスと出会った日に家族にブリーダーや引退犬の話をしていたら、娘が「その子を引き取って、離ればなれにならない家族を作ってあげたい」って言ったんです。産まれたばかりの子と引き離されてしまうシラスを思っての言葉で、そういう考え方があったのかと、ㇵッとさせられましたね。
トライアルでシラスを迎えた時に、先住犬の子が吠えなかったんですよ。最初から2匹がいい距離感を保って過ごしていたので、いい関係を築けるかもしれないと思えたことも、シラスを迎えた理由の1つです。