子犬の親兄弟ともしっかり対面して
これからの生活を想像したうえで
“家族の一員”として迎えてあげてほしい。
STORY 05
ペットとしてワンコを譲ることもあると思いますが、飼い主さんとのコミュニケーションで大事にしていることはありますか?
子犬を譲る時には、なるべくその子の親や兄弟、おじいちゃん、おばあちゃんを見てもらうようにしています。よく「他の犬舎では、親を見せていただけませんでした」って、聞くんですよ。でも、親や兄弟を見て、大きくなった姿を想像できた方が、安心感がありますよね。
成犬になってからの体格が想像できると、一緒に生活していく未来がより強く意識できそうです。
そうでしょ。私達も新しいワンコを迎える時は、海外であっても必ずブリーダーさんのところまで行きます。そこでワンコの親兄弟を全部見てからでないと、迎えるか決められません。
先ほど遺伝の話もありましたが、家族を見ることは大事なんですね。
とても大事ですね。あと、飼い主さんの家庭の状態も、必ず伺うようにしています。家庭環境によって、サイズや性格、月齢など、適したワンコが異なってくるからです。例えば、小学生のお子さんがいる家庭では、一緒に走り回って遊びたいでしょうから、骨のしっかりした大きな男の子のワンコがいいかもしれません。年配のご夫婦であれば、おとなしい子がいいでしょう。
飼い主さんの状況をすべて伺ってから、その家庭に合う子をチョイスさせていただいて、選んでもらっています。飼い主さんとワンコ、お互いが不幸にならないことが一番ですからね。
おっしゃる通りですね。そこまで考えていただけると、飼い始める時の不安も解消されそうです。
かつて「仕事が忙しくて、1日2回しかごはんをあげられないかもしれない」という方がいました。ただ、子犬の間は1日3回ごはんをあげてほしいので、「1日2回でOKになる月齢まで、うちで育てましょう」って、提案したことがあります。
うちの近くに住んでいる飼い主さんで、朝ワンコを預けていって、夕方迎えに来る方もいます。私達が譲ったワンコに限りますが、保育園的なこともしているんです。家庭環境が変われば悩みも変わるので、幸せに暮らしてもらえる工夫はできる限りしますし、飼い主さんとは一生の付き合いになりますね。
緊急時もワンコと一緒に過ごすため
STORY 06
ワンコと幸せに暮らしていくため、飼い主さんに意識してほしいことはあるでしょうか?
譲る方に伝えていることは、子犬を連れて帰ってすぐにフリーにしないこと。まずは60~90cmのサークルの中で生活させて、トイレトレーニングなどもそこで始めてほしいです。そして、構いすぎないこと。子犬は初めての場所で緊張しますから、人が隣で見ているだけでも落ち着きません。最初は放っておいて、ゆっくり寝かせてあげてください。
飼い始めたばかりだと、ついつい一緒に遊びたくなってしまいますが、場に慣れるためにも必要以上に構わないことが肝心なんですね。
最初は心配も多いでしょうから、飼い主さんには「何かあったら電話してください」と伝えていますね。
もう1つ、ワンコと暮らすうえで重要なことが、クレートに慣れさせることです。万が一、災害が起こった場合に、クレートの中でじっとしていられないと、避難所で受け入れてもらえないことがあります。かなりシビアな話です。
クレートが苦手なワンちゃんは多い印象ですが、どのように慣れさせるといいでしょう?
クレートを楽しい場所にしてあげましょう。入れっぱなしにさせるわけではなくて、クレートの中でごはんをあげたり、お昼寝させたり。日常に取り入れると、多くのワンコはクレートに慣れてくれます。
クレートの中でごはんをあげていた飼い主さんから、「家族が出かける雰囲気を出しただけで、ワンコがクレートに入って、『出かけるんだよね』って顔して待ってるんです」って、聞いたこともあります(笑)。そうなれば、おでかけでも災害時の避難でも、どこでも連れていけるので、飼い主さんもワンコも安心ですよね。
クレートに慣れさせることって、すごく重要なんですね。
STORY 07
たくさんのNo.1を受賞してきたブランバーズさんですが、今抱いている目標はありますか?
これからもドッグショーにチャレンジし続けたいです。ただ参加するのではなくて、「ブランバーズがまたいい子を連れてきた」と称賛され、長くトップを取り続けることが目標。
そして、チワワのクオリティを上げていきたいですね。日本ではチワワは人気犬種ですが、需要が高いということは、質が下がっても売れるということでもあります。だからこそ、クオリティを上げる努力をして、これからも長く愛される犬種にしたいです。
一時のブームではなく、長く人と生活をともにするパートナーであってほしいですよね。
そうですね。チワワって、とても日本人に合う犬種だと思うんです。日本の住宅は狭いけど、小柄なチワワなら家の中でも飼いやすいし、エサも少量だから、経済的にも負担が少ないと思います。
性格もすごく柔らかいんですよ。かつては「チワワはうるさい」ってイメージがありましたが、うちの子達は無駄吠えしないし、噛みません。ワンコを譲った飼い主さんから「こんなに静かなら、もう1頭迎えたい」って、連絡をいただくこともあります。多頭飼いもしやすいと思いますね。
初めてワンちゃんを飼う方でも、飼いやすいかもしれませんね。
本当に飼いやすい犬種なので、パートナーとして、家族の一員として迎えてあげてほしいですね。そういう気持ちでいてほしいから、衝動買いのようなことは避けてください。ブリーダーさんのところに行って、ワンコの親や兄弟も見て、判断することをオススメします。
そして、ブリーダーさんも、ぜひ親兄弟を見せられるブリーダーになってほしいです。最近、日本のブリーダーさんからも「いい子をブリーディングしていきたい」と、連絡が来るようになって、意識改革が進んでいるのかなって感じます。「いいワンコを生み出したい」という想いが広がることは、喜ばしいことですよね。
・ご見学をされたい方へ
チワワ、ヨークシャーテリア共にスタンダードに沿い、お顔、骨格構成、性格の良さなど揃えたブリーディングを心がけており、常にドッグショーに参加し、世界的な評価をいただいております。
当犬舎の子たちは遊ぶ時間とクレートで休む時間などメリハリを作っていますが、基本的に犬たちはみんなフリーで私たちと同じ生活スペースで一緒に過ごしております。
子犬とその両親、祖父母たちを見て頂けるとお顔の可愛さ、性格の良さを分かって頂けると思います。
お気軽にお問い合わせ、ご見学下さい。