子犬の親兄弟ともしっかり対面して
これからの生活を想像したうえで
“家族の一員”として迎えてあげてほしい。
50年近く続くブリーダー生活
STORY 01
ブランバーズさんのホームページを拝見すると「SINCE 1971」と書かれていますが、50年近くブリーダーを続けられているんですね。
私の夫の門脇久佳が始めたんです。彼の両親がもともとワンコ関連の仕事をしていたので、幼い頃からチワワが家にいて、中学生くらいからドッグショーに参加していたそうです。18歳の時に、自分で繁殖させたチワワを東京で開催されたショーに出場させて、約200頭の中の1番に選ばれたんですって。
10代で、国内のトップを取ったんですか!?
そうなんです。そこから本格的にチワワのブリーダーを始めた、って聞いています。
長い時間を、チワワとともに過ごしてきたんですね。(門脇)千鶴さんも、ブリーダー志望だったんですか?
私も幼い頃からワンコが好きで、トリマーや動物看護士として働いていたんですね。ワンコに関わる仕事がいろいろしたくて、その1つとしてハンドラー(ドッグショーに出場するワンコをハンドリングする職業)をしていた時に夫と出会って、ブランバーズに参加しました。
ドッグショーで出会ったんですね。その後もブランバーズとしてドッグショーに出場し、素晴らしい成績を残してきたと。
そうですね。ありがたいことに、ブランバーズとしてはトータルで200頭以上のチワワ、ヨーキーがJKCチャンピオンを達成しました。2009年、2010年、2011年には3年連続でFCI(国際畜犬連盟)ワールドドッグショーにおいてWorld Winnerを受賞しましたし、アメリカやイギリスでもチャンピオンを達成しました。国内のブリーダー表彰も、毎年受賞しています。
昨年はロングコートチワワのイカロスが、アメリカの大会で「CCA Top 20 Winner」※という賞をいただけて、感動しましたね。日本の犬舎で「Top 20 Winner」を取ったのは初めてなんです。
※CCA(Chihuahua Club America) は世界で初めてチワワのスタンダードを決めたクラブです。CCAが主催のこのショーは4日間ホテルを借り切って行われます。その中で、チャンピオンシップショーとは別に「Top 20 Winner Show」と言う、お祝いパーティーの後半に催されるメインイベントがあります。このショーには、昨年度の年間ランキング20位に入った犬だけが招待され、CCAメンバーの3人のブリーダージャッジがジャッジし、その合議制でNo.1のみを決定します。これらの結果はCCA会報や4年に1度出版されるCCA Handbookに記録、記載され永く栄誉をたたえます。
さまざまな賞を、それぞれ別のワンちゃんで受賞されていることがすごいですよね。
トップを取り続ける秘訣は、どんなところにありますか?
血統が重要だと考えています。1991年に、夫が当時のチャンピオンのチワワの写真を見て、「理想の子がいる!」っていたく感動して、そのチワワがいる犬舎を訪問したんですよ。それがアメリカのトップブリーダーのDARTANで、その場で「チャンピオンの子どもを譲ってください」って直談判したんです。
DARTANの方も「日本から珍しいやつが来た」って驚いたみたいで、譲ってくれたんです。その時の子の血統が、今でもうちのメイン血統。世界でトップのDARTANを参考にして、その血統を引き継いでいることが、トップを取り続けられている理由の1つだと思います。
情熱や行動力も大切なんですね。
ドッグショーに出場し続ける理由は
STORY 02
長い間、トップを取り続けるって、身体的にも精神的にもハードではないですか?
ハードですね。No.1を取るって大変なんですよ。ワンコを全米No.1にしたかったら、アメリカ全土で年間150回くらい開催されているドッグショーで、100回くらいは勝たないといけないんです。お金も時間もかかります。
年間で100回ですか!?
そう。ポイントを溜めていかないと、No.1にはなれないんです。それに、昔は出場のための書類1つ作るにしても、日本向けの案内はなかったので、手探りでしたね。自分達で一から開拓して、日本の他犬種のお友達と情報交換しながらやってきました。
それだけの努力をして、ドッグショーのトップを目指してきたのは、どのような思いからですか?
私達にとって、ショーでの優勝は実績であって自分の犬舎や血統のアピールなんです。ショーという場でトップを取り続けているということは、安定してクオリティの高いワンコを繁殖できている証明になります。自分達で「うちのワンコはいい子です」って説明するだけではなく、客観的な評価を受けているから、信頼感につながりますよね。それに、「世界No.1」って聞けば、歴史に残るじゃないですか。
「世界No.1」のインパクトは大きいですよね。
もう1つ、ドッグショーに出続けているのは、DARTANへの恩返しの意味もあります。「ブランバーズならいいワンコを生み出してくれるかもしれない」って期待して、最高のチワワを譲ってくれたわけだから、多くの方から評価されるワンコを繁殖させないといけない。そして、アメリカに見せに行かなきゃって思うんです。私たちが賞を取ったら、DARTANも喜んでくれるでしょ。
理想的なワンコとの出会いがあったから今があって、これからもそのつながりは続いていくんですね。
そうですね。以前、アメリカのショーに行った時に、DARTANから「トップを取った子の血統を継ぎたいから、うちに置いていってほしい」って言われたんです。喜んで託したら、向こうでいいチワワがいっぱい産まれて、その中からまた譲ってもらいました。私達も次のブリーダーさんや家族に迎えてくれる方にチワワを譲る時は、同じように、大切にしてもらいたいって思っています。
STORY 03
いい血統を引き継ぎ、ドッグショーでトップを取るワンちゃん達には、どのような特徴があるのでしょう?
ドッグショーって、美しさだけを競う大会だと思われがちなんですが、精神的にも強いワンコでないと勝てません。何時間も飛行機に乗って、知らない国に行っても、堂々としていなきゃいけないんですから。人を噛んでしまう子やシャイで逃げ回ってしまう子は、チャンピオンにはなれません。
なるほど。知らない人達に囲まれても吠えたりせず、凛としていられる精神力がある子達なんですね。
外見だけでなく、精神的な強さも遺伝していくと思います。チャンピオン同士の間の子は、気持ちが安定している子が多いんです。血統書を見て、直系の血筋にチャンピオンがいたら、メンタルが強いことの証といえます。
これから一緒に暮らすワンコを選ぶ時に、1つのポイントになりそうですね。
クオリティの高いチワワを提供できるよう
STORY 04
ブリーダーさんにもチワワを譲ると話していましたが、これまで積み重ねてきたノウハウも伝えたりするのですか?
伝えますね。うちの血統を継いでくれているブランバーズファミリーは世界中にいるんですが、ある程度ブリーダーを続けると行き詰まることがあるんです。その時は、新しい血統を入れなければいけないことがほとんどで、その選択を間違えると、いままでの努力が水の泡になってしまうこともあります。
その選び方を、ブランバーズファミリーの皆さんに教えていると。
そうです。行き詰まった時は、皆さん「どの子と掛け合わせたらいいでしょう?」って相談してくれるので、その犬舎の状況を聞いて、アドバイスするようにしています。日本の方であれば、「うちのこの子と合うかもしれないから、ワンコと一緒に来て」って、来てもらうこともありますね。
譲った後も、しっかりフォローしていくんですね。
譲るからにはその犬舎にも活躍してほしいから、いいチワワを選ぶし、その後もファミリーとして助け合っていけたらって思っています。
・ご見学をされたい方へ
チワワ、ヨークシャーテリア共にスタンダードに沿い、お顔、骨格構成、性格の良さなど揃えたブリーディングを心がけており、常にドッグショーに参加し、世界的な評価をいただいております。
当犬舎の子たちは遊ぶ時間とクレートで休む時間などメリハリを作っていますが、基本的に犬たちはみんなフリーで私たちと同じ生活スペースで一緒に過ごしております。
子犬とその両親、祖父母たちを見て頂けるとお顔の可愛さ、性格の良さを分かって頂けると思います。
お気軽にお問い合わせ、ご見学下さい。