家族に迎えたら最後まで一緒にいてほしい
そのためにブリーダーとしてできることは
人懐こくて飼いやすいワンコを届けること
STORY 01
田中さんがブリーダーを始められたのは、いつ頃だったのですか?
もう22~23年前でしょうか。もともとはラブラドールレトリーバーやドイツシェパードを飼っていたんですよ。大型犬が大好きで。
そこから、なぜチワワを飼い始めたのでしょう?
私が更年期に入って、体調を崩してしまい、大型犬を世話することが難しくなってしまったんですね。同じくらいのタイミングで娘がペットショップで働き始めて、「かわいいワンコがいるよ」って話してくれるんですよ。ペットショップに見に行ったら、そのかわいいワンコがチワワでした。
いざチワワを飼い始めたら本当にかわいいし、家の中で一緒に過ごせるから世話もしやすくて。愛くるしさとお利口さんなところに魅了されて、2匹、3匹と増えていって、しまいには10匹くらい飼ってました。
そんなにたくさん!?ブリーダーになるため、という思いがあったのですか?
いえ、純粋に我が子として迎えてました。その状況を知った近所のブリーダーさんから、「ブリーダーやってみたら?」って誘われたんです。その時は軽い気持ちで「やってみようかな」って。
いち飼い主からブリーダーになって、戸惑いなどはありませんでした?
一般的に、子犬を出産してきたお母さんワンコは5年くらいで引退して、里親さんに譲ることが多いのですが、最初の頃は手放せなかったですね。お母さんワンコを気に入ってくれた方が「引退する時に連絡ください」って言ってくださることもあったんですが、当時は「ワンコは私の家にいるのが一番幸せ」って思い込んでて、譲れませんでした。
一緒に生活してきた子ですもんね。ただ、ワンコが増えていくと、世話も大変ですよね。
徐々に里親さんに譲れるようになっていったのですか?
そうですね。里親さんのところに行って幸せそうにしているワンコの写真を見ると、気持ちが変わっていきました。チワワが何十匹もいる我が家もいいけど、その子だけに愛情を注いでくれる里親さんのところに行くのもいいのかなって。最近は、割り切って譲れるようになりました。
福岡ソフトバンクホークスのイケメンピッチャー岩嵜翔選手のおうちのチワワもゴールデンハウスさん出身。
里親さんのところに行ったワンコの写真の話がありましたが、ゴールデンハウスさんのSNSには譲ったワンコの写真もたくさん載っているのが印象的ですよね。
飼い主さんから「○歳になりました」「いつもこんなに元気です」って連絡が来ると、共有したくなっちゃうんですよね。こういう環境で育ってるんだ、こんなことをしてもらってるんだ、って知れることが純粋にうれしいなと思います。SNSで「#金つばっ子」ってついている子は、みんなうちの子です。
「チワワnowa」広報担当のnowaくんも、ゴールデンハウスさんの家の子なんですよね。
nowaくんが産まれてから引き渡しまでの写真も、たくさん送っていただいて。
産まれてから引き渡しまでの間って一番成長する期間で、顔も動きも毎日変わるんですよね。その様子を見たいだろうと思って、飼い主さんに送っています。
あと、これからワンコを迎える飼い主さんには、その子の両親や兄弟も見てもらうようにしています。どのように育っていくのか、知りたいじゃないですか。譲った子の写真をSNSにアップしているのも、うちの子たちの成長の過程を見てほしいという思いがあるからです。
STORY 02
ブリーダーを始めてから、大変だった時期などはありましたか?
始めたばかりの頃は大変でしたね。更年期で悪化した体調には長く悩まされましたし、私がブリーダーの仕事にハマってしまって、夫と一緒に貯めていたお金を使ってしまったこともありました。元気でかわいい子を産ませてあげられないこともあって、落ち込んだんです。
負の連鎖のような状態だったのですね。どのように乗り越えていったのでしょう?
インターネットでいろいろなブリーダーさんを見ていた時に、埼玉県のアップルプリンセス様のチワワを見て、あまりのかわいさにびっくりしたんです。アップルプリンセス様は、チワワブリーダーの中でもみんなが目標にするようなとても有名なブリーダー様だったので、ダメもとで連絡してみました。
そこで私の置かれている状況を素直に話したら、アップルプリンセス様が「私も更年期でつらいの」「あなたは正直に話してくれたから、うちの子を譲ります」って言ってくださって、かわいいワンコを譲ってくださったんです。この出会いがなければ、今がないと思いますし、アップルプリンセス様には、本当に感謝しかありません。
田中さんの思いが届いたんですね。
私はウソをつけない性格なんですが、その部分を信用してくれたみたいです。アップルプリンセス様がいなかったら、ブリーダーをやめていました。
それからはアップルプリンセス様の血統を大切にしていて、nowaくんも含めてみんな血を継いでいます。ワンコは隔世遺伝で先祖の特徴が出ることがあるので、少しでも違う血を入れると顔も形も変わってしまうんです。かといって、全く違う血を入れないと言うことは出来ないので、顔、かたちが崩れないよう慎重にブリーディングをしています。
大切に育てています。
アップルプリンセス様のところのワンコを迎えて、ブリーダーとしての向き合い方も変わりましたか?
そうですね。外見だけでなく、性質の部分でも飼いやすい子に育てて、飼い主さんに譲ることを心がけています。引き渡しの時点でトイレを決まった場所でしたり1匹で寝たりできるように、環境を整えて育てているんです。
子犬の引き渡しというと、まだ生後数カ月ですよね。その時点でトイレを決まった場所でできるのは驚きですが、トレーニングのコツがあるのですか?
特別なことをしているわけではないですが、強いて言うなら、怒らないことでしょうか。ワンコは叱られたり叩かれたりした時に、自分を守るために吠えたり噛んだりするんですよね。ワンコが失敗した時にむやみに怒ると、テレビの裏やテーブルの下で隠れてトイレをしてしまうこともあります。だから、我が家では基本的に怒りません。
ケージの前にトイレトレーを敷いておいて、トイレを失敗したら、黙ってケージに入れます。その繰り返しで、だんだん覚えていくんですよね。チワワって本当にお利口なんです。幼いうちから、お父さんやお母さんがトイレトレーの上でトイレをしている姿を見て、学んでいる部分もあると思います。
トイレを失敗するとつい怒ってしまいそうですが、飼い主が感情的にならないことが重要ですね。飼い始める時点でトイレができたり吠えなかったりすると、安心してワンコとの生活を始められそうです。
ブリーダーとして、できるだけ問題行動を起こさないような飼いやすい子、人懐こくて育てやすい子を届けていけたらいいな、と思っています。
STORY 03
長くブリーダーを続けられていますが、今後したいことや目標などはありますか?
先日、動物管理センターの方から「ブリーダーさんも定年制ができたらいいんじゃないかという話が出ている」と、聞いたんです。私も少し考えるところではあるんですよね。我が家は、一緒にワンコを育ててくれている娘が「ゴールデンハウスの後を継ぐ」と言ってくれているのですが、もし後継ぎがいない状態で私が倒れたら、ワンコたちの面倒を見てくれる人がいないんです。長く入院するようなことがあれば、ワンコは餓死してしまいます。
そのような状況を避けるためにも、高齢のブリーダーやその方が育てているワンコたちを支援する制度ができていくといいな、と思っています。
これからの社会において、重要な視点ですね。実情を踏まえた法律や制度ができていくことを、望むばかりです。最後になりますが、これからワンコを迎えようと考えている方に伝えたいことは?
ワンコを迎えた以上は、最後まで面倒を見てほしい。それが素直な気持ちです。手に負えないからといって、途中で捨ててしまうようなことは絶対に避けてほしいので、これから15年前後ずっと一緒にいられるのか、家族で話し合ってほしいですね。
ママさん子育て本当にお疲れさまです。
現在、飼い主さんを募集中のワンコはいません。
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